ストレッサーと自動思考:感情に振り回されない心のヒント

前回に続き、なんだか「Takuyaらしくない」ブログになっている気もします。でも、今の世の中を生きる多くの人が感じている生きづらさを思うと、私が復職を目指して学んできた経験が、少しでも誰かの支えになるかもしれない。そんな思いで、何回かに分けてこのようなブログを書いてみることにしました。

当時の職場では、これまでと変わらず長時間残業が続く見込みでした。心療内科の主治医からは「今の状況が続くようでは、働き続けるのは難しいでしょう」とはっきりと告げられました。その言葉は重く、でも同時に、私自身も心と体の限界を感じていたのも事実でした。悩んだ末に、退職という決断をすることにしたのです。

Following my previous post, I feel like this blog is becoming somewhat “un-Takuya-like.” But when I think about the struggles that so many people face in today’s world, I believe that the experiences I’ve gained while working toward returning to work might offer some support to others. With that thought in mind, I’ve decided to write this kind of blog in several parts.

At my workplace at the time, there was every indication that the same long overtime hours would continue as before. My psychiatrist told me plainly: “If things continue as they are now, it will be difficult for you to keep working.” Those words hit hard, but at the same time, it was also true that I myself was feeling the limits of both my mind and body. After much deliberation, I made the decision to resign.

Takuyaです。本気を出せは、これくらいの英語は、書けるまで勉強してるんですよ。😄


「またイライラしてしまった。後から考えると、あんなに怒ることでもなかったのに」

こんなふうに、自分の感情に振り回されることはありませんか?

その背景には、「ストレッサー(ストレスを引き起こす要因)」と、瞬間的に頭に浮かぶ「自動思考(心のクセ)」の働きがあります。

今回は、この2つがどのように私たちの感情に影響を与えているのかを、身近な例を交えながら掘り下げてみます。

目次

ストレッサーとは何か

ストレッサーとは、私たちにストレスを感じさせる「きっかけ」のことです。難しく聞こえるかもしれませんが、実は日常生活の中にたくさん潜んでいます。

身近なストレッサーの例:

  • 満員電車での通勤・通学
  • 上司や同僚からの急な依頼
  • 面接や試験の前日
  • 友人からの返信が遅い
  • 家族との意見の食い違い
  • 就職活動がうまくいかない

これらの出来事そのものは、実は「ただの事実」です。しかし、私たちはこれらに対して様々な反応を示します。同じ出来事でも、人によって感じるストレスの度合いが違うのはなぜでしょうか?

その答えが、次にお話しする「自動思考」にあります。

自動思考とは何か

自動思考とは、ある出来事が起こったときに、私たちの頭の中に瞬間的に浮かぶ考えやイメージのことです。これは意識的にコントロールしようとしても、なかなか止められない「心のクセ」のようなものです。

よくある自動思考のパターン:

① 白黒思考 「完璧にできなければ意味がない」「成功か失敗かのどちらかしかない」

→ 就職活動で一社落ちただけで「自分はダメな人間だ」と考えてしまう

② 心の読み取り 「あの人は絶対に私のことを嫌っている」「きっと迷惑に思われている」

→ 上司の表情が険しいのを見て「怒られるに違いない」と決めつける

③ 破滅的思考 「これがうまくいかなかったら、もう終わりだ」

→ 面接で緊張して「もう内定はもらえない」と諦めモードになる

④ 自分を責める思考 「すべて自分が悪い」「私がもっとしっかりしていれば」

→ チームでの失敗を全部自分のせいだと感じてしまう

このような自動思考は、私たちが無意識のうちに身につけてきた「考え方のクセ」です。これらの思考パターンに気づくことで、感情に振り回される頻度を減らすことができます。

ストレス対処法:2つのアプローチ

ストレスに対処する方法は、大きく分けて2つあります。

情動焦点型:感情を整える方法

これは、ストレスによって生まれた感情そのものを和らげる方法です。状況をすぐに変えることが難しい場合に特に効果的です。

具体的な方法:

深呼吸とリラクゼーション イライラしたときは、ゆっくりと深呼吸をしてみましょう。4秒かけて息を吸い、4秒止めて、8秒かけてゆっくり吐く。これを数回繰り返すだけで、心が落ち着いてきます。

感情の言語化 「今、私は怒っているな」「不安な気持ちになっているな」と、自分の感情に名前をつけてみる。感情を客観視することで、その感情に飲み込まれにくくなります。

セルフケアの時間を作る 好きな音楽を聴く、温かいお茶を飲む、散歩をするなど、自分がホッとできる時間を意識的に作る。特に就職活動中は、こうした「息抜き」の時間が大切です。

信頼できる人との対話 家族や友人に気持ちを聞いてもらう。「解決策を求めているわけではなく、ただ聞いてもらいたい」と伝えておくと、相手も適切にサポートしてくれます。

問題解決型:状況を変える方法

これは、ストレスの原因となっている状況そのものを改善しようとするアプローチです。

具体的な方法:

問題の整理 「何が具体的に困っているのか」を紙に書き出してみる。漠然とした不安も、文字にすることで具体的な課題として見えてきます。

できることとできないことの仕分け 自分でコントロールできることと、できないことを分ける。できることにエネルギーを集中させ、できないことは「今は仕方がない」と受け入れる。

小さな一歩から始める 大きな問題も、小さく分解すれば取り組みやすくなります。就職活動なら「今日は企業研究を1社だけする」「履歴書の1項目だけ見直す」といった具合に。

サポートを求める 一人で抱え込まず、キャリアセンターや就職支援サービス、家族などに相談する。客観的なアドバイスが新しい解決策を見つけるヒントになることがあります。

最後に:気づくことが第一歩

ストレスに対処する上で最も大切なのは、「自分の反応パターンに気づく」ことです。

「また同じような考え方をしているな」「いつものクセが出ているな」と気づけるようになると、感情に振り回される前に一度立ち止まることができるようになります。

完璧を目指す必要はありません。少しずつ、自分の心のクセと上手に付き合っていけばいいのです。

あなたは最近、どんなときにストレスを感じやすいでしょうか?そのとき、頭の中にはどんな考えが浮かんでいるでしょうか?

まずは自分を観察することから始めてみませんか?


PS.アイキャッチ画像は、師匠作です。Takuyaには、無理でした。😭 

どっちにしたらいいのか悩んだ下の作品できすぎでしょう。なので、ここに載せました。💮

この記事が、日々のストレスと向き合うあなたの助けになれば幸いです。一人で抱え込まず、必要なときは周りのサポートを活用しながら、自分らしいペースで歩んでいってくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次