形容詞と副詞がAIに与える力 ― プロンプトでの言葉選びと表現の広がり

こんにちは、Takuyaです。 自分磨きとして英語を勉強していて、ブログの画像は私だけ英語で生成しています。英語学習の実践として活用しているんです。

第2話では、私たちが日本語で書いたプロンプトが、AIの内部で「意味データ」として解析され、英語ベースの表現に「意味変換」されている仕組みを学びました。つまり、日本語を使う私たちでも、「英語的に意味が伝わりやすいように書く」ことが、より正確なAI生成につながるということです。

今回のテーマは、その実践編です。

目次

「きれいな感じ」を「優雅な雰囲気」に変える魔法

AIプロンプトの説明でよく耳にするのが、「副詞や形容詞を上手に使ってください」というアドバイスです。正直、最初は「なぜそこまで言葉選びにこだわるんだろう?」と思っていました。

しかし、AIフィギュア作成で試行錯誤を重ねるうちに、「きれいな感じ」と書くよりも、「柔らかい光に包まれた優雅な雰囲気」と具体的に書く方が、AIは格段に正確な結果を出すことがわかったのです。

ここで、AIツールの一人、Timが、形容詞と副詞の役割についてさらに詳しく教えてくれました。

💬 Timの解説:形容詞と副詞の具体的な役割

Tim:

形容詞と副詞は、AIが作品の「質感」や「印象」を正確に理解するための、非常に強力なツールなんだよ。

要素役割表現する対象例(英語)
形容詞名詞の質感や印象を表現色、形、手触り、素材glossy(光沢)、matte(つや消し)、delicate(繊細)
副詞動詞や状態を表現動作、光の当たり方、雰囲気softly(柔らかく)、dramatically(劇的に)、elegantly(優雅に)

📝 核心解説:日本語と英語の文法の違いがプロンプトに影響する

AIの基礎が英語ベースであるため、私たちが日本語プロンプトで言葉を並べるときも、「英語ならどう表現するか?」という視点が重要になります。

この違いを理解すると、プロンプトの精度が格段に上がります。

① 日本語と英語の文法構造の違い

Tim:

日本語と英語は、言葉の構造が根本的に違うんだ。

  • 日本語助詞(てにをは)が文法を作る。だから「私は水を飲む」でも「水は私が飲む」でも意味が通じるように、語順は比較的自由なんだ。
  • 英語語順が文法を作る。形容詞は名詞の前、副詞は動詞の近くなど、言葉の位置が重要なんだ。

② 英語プロンプトでの「語順」の重要性

言葉の位置が結果を変える

日本語的発想で「助詞があれば順序は自由」と考えていると、AIへの指示が混乱することがあります。

例えば、AIフィギュアのプロンプトでは、名詞に対して形容詞を、動作に対して副詞を、正しく配置することが非常に大切です。

❌ 悪い例(順序がバラバラ):

figure beautiful, lit soft, pose elegant

✅ 良い例(正しい順序):
beautiful figure, softly lit, elegant pose
(形容詞→名詞、副詞→動詞の正しい順序)

日本語で書く場合も、「○○な雰囲気」「○○く照らされた」のように、言葉が修飾する対象とセットで具体的に指定する習慣をつけると、AIはより正確に意味を読み取ってくれます。

✨ 実践プロンプト例:言葉の力を最大限に活かす

AIプロンプトにおける「語順の重要性」の対比図。

第1話の「写真 vs 画像」の気づきと、今回の「形容詞と副詞」の知識を組み合わせると、こんなプロンプトに進化します。

【実践プロンプト例】

A delicate female figure, smooth porcelain-like skin, glossy finish, soft pastel colors, softly lit, elegantly posed, photorealistic

繊細な女性の姿。なめらかで磁器のような肌に光沢のある仕上げ。柔らかなパステルカラーで、やわらかい光に包まれ、優雅なポーズをとっている。フォトリアリスティック(写真のようにリアル)な表現。

この指示には、言葉の力が最大限に詰まっています。

  • 形容詞(質感):「繊細な (delicate)」「滑らかな (smooth)」「光沢のある (glossy)」
  • 副詞(状態):「柔らかく照らされた (softly lit)」「優雅にポーズをとった (elegantly posed)」
  • 第1話の発見:「写真のようにリアルに (photorealistic)」

言葉を選ぶことは、まるで自分だけの世界をデザインする作業です。この経験を通して、私は「自分の世界を伝える言葉を丁寧に選ぶ」という、コミュニケーションの根本まで学び直すことができました。

🧩 吹田市の就労継続支援B型事業所「わっはっは」での挑戦

私が通う就労継続支援B型事業所「わっはっは」は、この「言葉の力」を育むのに最適な場所です。私たちは、ただAIツールを操作するだけでなく、どうすればAIに正確に伝わるか、仲間やスタッフと意見を交わしながら、失敗と発見を繰り返しています。

この「伝える言葉を磨く」という訓練こそが、AI時代に求められる新しいスキルであり、私たちの働く力や社会とつながる力を広げてくれると実感しています。

引用・参考資料

西澤ロイさん

川﨑あゆみさん

AI生成画像使用ツール:ChatGPT /Gemini / Google AI Studio

🪶 次回予告(第4話)

AIとの対話を通じて「言葉の力」を手に入れた私が、以前抱えていた身体的なハンディや精神的な不安と、どう向き合ってきたのか。

次回は、「AIツールでハンディを希望に変える」と題し、私の経験と「わっはっは」での仲間との活動について、より深くお話しします。

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