こんにちは、Takuyaです。 自分磨きとして英語を勉強していて、ブログの画像は私だけ英語で生成しています。英語学習の実践として活用しているんです。
前回の第1話では、AIフィギュア作成で「写真」と「画像」という言葉が、AIにまったく違う意味で伝わるという発見をお伝えしました。AIが言葉の「裏にある意味」を理解しようとしているという気づきは、私にとって大きな希望でした。
今回のテーマは、誰もが一度は持つ疑問です。
「日本語のプロンプトで、本当に思い通りに作れるの?」
AIツールを使っている人の中には、「日本語でプロンプト(指示文)を書いても大丈夫なの?」という疑問を持つ方も多いと思います。実際、インターネット上では「英語で書いた方が精度が上がる」という情報もよく目にします。
私は、この疑問をAIツールのTimにぶつけてみました。AIが日本語をどう理解しているのか、Timが博士のような立場で、その「仕組み」をやさしく解説してくれました。
💬 Timの解説:AIは「意味」を分析して理解しているんだ
Tim:
Takuya、いい質問だね。結論から言うと、日本語のプロンプトは、最終的にAIが理解しやすい言語(多くは英語)に “翻訳されて” 内部に渡されているんだよ。
ただし、ここで言う「翻訳」は、Google翻訳のような単純な機械翻訳ではなく、もう少し高度な「意味変換(意味のキャッチボール)」なんだ。
わかりやすく、AI内部で何が起きているか、ステップで見てみよう。

意味変換のイメージ
🧠 仕組みの流れ
① ユーザーが日本語で入力する
たとえば:
「朝日の中で笑う女性の肖像をリアルに描いてください」
Google翻訳なら“Please paint a realistic portrait of a woman smiling in the morning sun.”
ネイティブな英語なら“Please paint a realistic portrait of a woman smiling in the morning sunlight.”
② AIの内部で「意味解析」
AIはまず、日本語として何を伝えたいか、その「意味データ」を理解するんだ。
- 主題:女性の肖像
- 状況:朝日を浴びている
- スタイル:リアル
- 感情:明るく、希望的
③ 英語的な”意味表現”に変換
AIの基礎学習データは英語中心なので、内部でこれを英語ベースの理解形式に再構成する。
たとえば、内部的にはこんな感じに変わるんだ:
“A realistic portrait of a woman smiling in the morning sunlight, warm and hopeful atmosphere.”
④ その「英語プロンプト的な意味」をもとに画像や文章を生成
最終的にAIは、言語の壁を越えて「意味データ」として処理し、出力を作るんだ。
💬 ポイントまとめ:日本語を使う上で大切なこと
Tim:
だから、日本語でプロンプトを書く上で、大切なポイントは次の3つになるよ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 翻訳される? | はい。ただし、機械翻訳というより意味変換 |
| なぜ英語? | AIの基礎モデルが英語を中心に学習しているため |
| だから何が大事? | 日本語でも、英語的に意味が通じやすい構文・形容を使うと精度が上がる |
✨ 実践例:あいまいな日本語を具体的に
この仕組みが分かると、第1話で戸惑った「言葉選び」の本当の意味が見えてきます。
❌ あいまいな日本語:
「きれいな感じの女の人」
✅ AIに伝わりやすい日本語:
「優雅な雰囲気の女性、柔らかい光、繊細な表情」
後者の方が、AI内部ではこんな風に、より具体的で明確な単語に変換されやすくなるんだ:
“An elegant woman with a graceful atmosphere, soft lighting, delicate expression”
これが、プロンプトの説明でよく言われる「副詞や形容詞を上手に使う」ことの本当の意味なんだね。日本語でも英語でも、具体的で明確な形容・副詞を使うことで、AIの「意味変換の精度」が上がるんだ。
🧩 吹田市の就労継続支援B型事業所「わっはっは」での学び
私が通う就労継続支援B型事業所「わっはっは」での創作活動は、まさにこの「言葉の精度を上げる訓練」になっています。以前は、AIツールの仕組みなんて考えたこともありませんでしたが、Timの解説を聞き、試行錯誤を重ねるうちに、「どう言えば、この機械は私の意図を正確に読み取ってくれるか?」と考えるようになりました。
この思考プロセスは、創作だけでなく、日常のコミュニケーション能力を育む上でも大きな力になると実感しています。
引用・参考資料
西澤ロイさん
川﨑あゆみさん
AI生成画像使用ツール:ChatGPT /Gemini / Google AI Studio
🪶 次回予告(第3話)
AIは言葉の意味を理解していることが分かりました。では、具体的に「優雅に」「柔らかく」といった言葉はどう使えばいいのでしょうか?
次回は、「形容詞と副詞がAIに与える力」にフォーカスし、プロンプトでの言葉選びと表現の広がりについて、さらに詳しくお伝えします。





