わっはっは利用者のさくらんぼです。
わっはっはで初めてのゲームイベントを開催したので、その様子をご紹介させていただきます。
なぜB型就労所でゲームイベントを開催することになったのか?
どのようなゲームをしたのか?それを選んだ理由など。
利用者として参加した私の率直な感想も載せています。
ご興味を持っていただける内容になっていますのでぜひご覧ください。
ゲームイベントを開催した理由
就労に向けた訓練をするB型作業所なのにどうしてゲームイベントを開催するのか、気になる方もいらっしゃると思います。
わっはっはでは月に1回程度、利用者さん同士の懇親や息抜きを兼ねて、レクリエーションイベントを開催しています。
これまでに、クリスマスパーティーや初もうで、たこ焼きパーティーなどを行ってきました。
その際に利用者さんとスタッフみんなでボードゲーム等を行ったのですが、思いのほか盛り上がり、週に1度くらい午後からそういうことをする機会があってもいいのでは無いかという意見が寄せられました。
わっはっはではPC作業をメインに行っているので、作業中、利用者さん同士の会話はほとんどありません。
利用者さんの中には、友人を作りたいというニーズをお持ちの方もいらっしゃいますし、コミュニケーション力に課題を抱える方もいらっしゃいます。
ボードゲーム等のアナログゲームを行うことによって、自然にコミュニケーション力が高められ、利用者さん同士の親和性も高められるのではないかと考えました。
以上がわっはっはでゲームイベントを開催することになった経緯と理由です。
1ゲーム目「以心伝心ゲーム」
記念すべき初のゲームイベント。最初のゲームに選んだのは「以心伝心ゲーム」です。
「以心伝心ゲーム」とは、進行役から出された質問に対し、それぞれ答えを紙に書いて発表するのですが、同じ答えだった人が多ければ多いほど、点数がたくさんもらえます。
質問内容としては、「おにぎりの具といえばなんでしょう?」というような誰でも簡単に答えられるものです。
今回は10人で行ったので、5人ずつに分かれてチームを組み、そのチーム内で答えが一致するようにして点数を競いました。
このゲームを選んだ理由は、ルールが単純で誰にでも出来ること、質問に対する答えからその人の嗜好や経験が読み取れ親近感がわくこと、他の人がどんな答えを出すのか推察することによって場の空気を読む力が鍛えられること、等があります。
今回は2チームで行ったのですが、チームごとにカラーがあり、片方のチームは揃うのにもう片方のチームはバラバラ、ということがけっこうあり、「そっちのチームに行きたかったなぁ。」などの声があがることもありました。
この質問にはこの答えしかないだろうというようなものでも、答えが割れることがあり、多様性を感じるゲームでした。
みなさんも非常に楽しまれていたようで、全員一致した時は歓声をあげて喜び、分かれた時は「そっちだったかー。」と言って悔しがり、大変盛り上がりました。
ゲームを考えている段階では、これで1時間もつか心配だったのですが、次から次へと質問を所望され、あっという間に時間が過ぎ、用意していた質問20問ほどは全てやり切り、時間も1時間以上経っていました。
2ゲーム目「ワードウルフ」
2ゲーム目に行ったのは「ワードウルフ」です。
このゲームは初もうでイベントの時に行った際に大変盛り上がり、ゲームイベントを開催することになったきっかけのゲームです。
まず、1人1つずつお題が配られます。お題は2種類あり、少数派(狼)と多数派(市民)に分かれています。
お題は「リンゴ」と「みかん」のように似通ったお題になっています。
話し合いの中で少数派(狼)を探し、投票にて少数派(狼)を当てられたら多数派(市民)の勝ち。
投票で多数派(市民)を指名してしまうと少数派(狼)の勝ちとなります。
これがなかなか難しく、少数派(狼)にお題がバレてしまうと意見を合わせられて負けてしまうので、うまくぼかしながら話し合っていかなければなりません。
しかし、多数派(市民)が消極的過ぎても少数派(狼)に会話を乗っ取れてしまい、負けることがあります。
会話のバランスが難しく、話過ぎても黙っていても良くないので、適切な発言量を見極める力が鍛えられます。
また、人を疑うゲームなので、相手を怪しみつつもギスギスせずに楽しく行う気配りが求められます。
前回行った時は7人で今回は10人だった為、少し雰囲気が違いました。
人数が多かったので発言していくことが難しく、あまり話せない方もいらっしゃいましたが、うまくみんなで話をふって、全員が話せるようにしていたと思います。
自分とは同じ陣営だと思っていた人が違う陣営だったり、みんなから疑われていた人が実は多数派(市民)だったり・・・。
番狂わせもありつつ、みんなで盛り上がりました。
イベントに参加してみた感想
ここまでゲームイベントの様子を客観的にレポートさせていただきましたが、イベントに参加していた私個人の率直な感想も書かせていただこうかと思います。
端的に言うと非常に楽しかったです。
いつもPC作業をメインで行っていて、利用者さんと会話をすることもないので、みなさんとコミュニケーションの時間を持てたことが素直に嬉しかったです。
初もうでの後にワードウルフを行った時はそれがすごく楽しかったのですが、今回は以心伝心ゲームの方により楽しさを感じました。
今回は参加者の年齢層に幅があったからなのか、会話を行うワードウルフよりも純粋に答えを出してそれに対する反応をする以心伝心ゲームの方がコミュニケーションを取りやすかったのかも知れません。
今回はゲームの企画にも参加していたのですが、考えていた時と利用者さんの実際の反応にも差があり、やってみないことには分からない部分も多いのかなと感じました。
息抜きにもなるし、利用者さん同士仲良くなることもできるので、こういう時間を定期的にもてたら大変ありがたいなと思いました。
今後に向けて
今回は午後からの作業時間2時間を使って2ゲームを行いました。
このような時間をまずは隔週から始めて、最終的には毎週行えるといいなと考えています。
ゲームについても色々レパートリーを増やしていきたいので、利用者さんの意見も取り入れつつ検討していく予定です。
初めてのゲームイベントはみんな盛り上がってゲームに集中できていたので、成功だったと思います。
今後も継続して、利用者さんの息抜き兼コミュニケーション力を磨く場として積極的に活用していけたらと考えています。
またHPでも様子をご紹介させていただこうと思いますのでよろしくお願い致します。