はじめに:ショックなニュースと、わたしたちの想い
私たちわっはっはは、日頃から「障害のある方々が、社会で活躍できること」を目指し、活動しております。
しかし、その健全な業界の発展を願う中で、非常に残念で、大きな衝撃を受けるニュースが飛び込んできました。
直近で在宅支援について訓練とは程遠い活動しか行われていないという事件があったばかりですが、また嫌な事件が起こってしまいました。在宅支援についての事件やわっはっはの在宅支援内容については前回の記事で書いていますので是非こちらもご覧ください。
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2025年11月に、大阪市において障害者就労支援サービスの加算金過大受給疑惑が発覚したのです。
報道によると、その不正受給疑惑額は20億円以上に上るとされています。これを受け、大阪市は市内すべての障害福祉サービス1,649事業所に対し、実態調査を開始するという異例の事態となりました。
これは、単なる一部の問題ではなく、私たち真面目に運営する事業所全体の信頼を揺るがす、極めて深刻な事態です。
本日は、この問題の背景だったり、何が問題なのか同じ福祉施設を運営する立場として詳しく書いていきたいと思います。
問題の核心:なぜ巨額な不正が構造的に起きたのか?

なぜ、これほどまでに巨額な不正受給が長期間にわたって行われてしまったのでしょうか。
「成果連動型」の加算金制度が歪んだ側面
障害福祉の加算金は、質の高い支援を提供するための大切な財源です。特に就労支援においては、就職やその後の就労定着実績など、成果に応じて報酬が上がる仕組みが採用されています。
この「成果主義」は、利用者様の自立を促すという良い目的がありましたが、一部の事業所ではそれが「公金獲得のための手段」へとすり替わってしまいました。その結果、「実績の捏造」や制度の解釈を悪用するやり方が横行し、支援の本質が見失われてしまったのです。
行政のチェック体制と監督責任
多額の公費が投入されているにもかかわらず、行政による監査やサービス管理責任者の配置状況、実績報告のチェックが十分でなかった点も、問題の長期化を招いた一因と考えざるを得ません。複雑な加算要件に対応するためにも、行政側の監督体制の強化が急務です。
深掘り解説:この不正が私たち全員にもたらす「本当の被害」とは?
この不正受給は、単なる「税金のムダ遣い」だけでは終わりません。私たち全員にとって、こんなに深刻な影響があります。
① 利用者さんの「夢」を裏切る行為
不正な事業所は、「長く働いています」という実績を偽っていた可能性があります。これは、利用者さんの就職や自立という大切な目標自体が、「お金を得るための道具」として利用されてしまったということ。本当に支援が必要な方が、その機会を奪われてしまう、最も許せない裏切り行為です。
② 真面目な事業所への「信頼の連鎖崩壊」
「福祉サービスって、不正が多いんじゃないの?」という疑いが、業界全体に広がってしまいます。これは、ルールを守り、毎日一生懸命支援しているほとんどの事業所にとって、とても大きなダメージです。地域の方や、利用者さんのご家族からの信頼を失いかねません。
③ 国民の皆さんの「福祉制度への不信感」
多額の税金が不正に使われたという事実は、「障害福祉制度」そのものに対する国民の不信感を高めます。その結果、「予算を削るべきだ」という意見が強くなり、将来的に、本当に支援が必要な分野に使えるお金が減ってしまう恐れがあるのです。
【わっはっはの立場】質の高い支援のためには「適正な報酬」が不可欠です

不正行為は許されないことです。しかし、福祉事業の運営者として、私たちはもう一つ重要な現実をお伝えする必要があります。
「福祉事業は、安定した収益なくして持続不可能です。」
報酬が支援の質を支える
私たちにとって適正な報酬(加算金を含む)は、単なる利益ではありません。それは、利用者様への支援の質を維持・向上させるための基盤です。
- 優秀で経験豊かなスタッフを確保し、育成するための人件費
- 専門知識を常に最新にするための研修費用
- 安心安全なサービスを提供するための環境整備費
これらが適切に賄えなければ、支援の質は確実に低下してしまいます。
私たちは、「不正による売上」は徹底して拒否しますが、「質の高い支援を提供し、利用者様が成果を出すことによって、適正な報酬をいただく」という、倫理的かつ持続可能な事業モデルを強く追求しています。この収益があるからこそ、私たちは利用者様の自立を力強くサポートし続けられるのです。
わっはっはの「適正な報酬請求」
今回の全事業所調査は、私たちにとって業界の信頼を取り戻す大きなチャンスだと考えています。だからこそ、「わっはっは」は、正直でウソのない運営を徹底していることを、改めてハッキリとお伝えします。
透明性の徹底と厳格な管理
【質の高いスタッフをしっかり配置!】 支援の質を守るために欠かせないサービス管理責任者など、専門のスタッフは、法律で決まっている人数よりも余裕をもって配置しています。もちろん、その分の加算も、ルール通りにきちんと請求しています。
【全員の心構え】 私たちのスタッフ全員が、「この加算金は、国民の皆様の大切な税金(公金)で成り立っている」という意識を高く持っています。だからこそ、不正は利用者様への裏切りになることを胸に刻み、日々の業務に真剣に向き合っています。
結論:信頼回復と今後の支援
今回のニュースは、私たち業界全体にとって厳しい試練ですが、これを機に、業界全体で襟を正し、不正を許さない健全な構造へと変わっていくべきだと強く感じています。
私たち「わっはっは」は、今後もルールを厳守したうえで、事業を続ける責任を果たし、クリーンで信頼される運営を続けることをお約束します。
「わっはっは」は、法令と誠実さに基づき、真摯に支援に取り組んでいます。私たちは、これからも皆様の夢を全力で応援し、地域で最も信頼される事業所であり続けます。






